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非日常のために日常が非日常化する日常の雑記帳

病院はね、やっぱりいるんですよ

 今から8年ほど前に、大腸ポリープを内視鏡手術で切除のため入院したことがありました。

 

直径1.5センチぐらいのポリープでしたが、少し深い位置まで切除したので、念のためその日は病院へ一泊することに決まりました。

 

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病室は一般病棟で相部屋。

一室に6つのベッドが並ぶ少し大きな部屋です。

ベッドとベッドはそれぞれカーテンで区切られています。

 

その部屋にいた病人は、お隣さんと斜め向かい側のお二人さんがご老人。

足が不自由で立ち上がったり歩いたり出来ないご老人達。

お向かいさんが何かの手術が終わったところで、麻酔が効いていてぐったりとしているおじさん。

 

4人がいた部屋でした。

 

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病室入り口には扉という物は無く開放されていて、看護師さん達が自由に出入り出来ます。

そのフロアには、こういう相部屋の病室が数室並んでいますが、女性だけの病室もあるので、誰かが他の部屋に入っていくようなことはありません。

 

病室は午後9時には面会時間が終わり部外者はいなくなります。

患者さんがカーテンの区画内でイヤホンを付けてテレビなどを見るのは自由ですが、午後10時には一応消灯となります。

ご老人が主なので、深夜にはすっかり寝静まってしまいます。

 

朝からの下剤責めと安定剤の副作用でぐったりとしていた私は、スマホからの音楽を聴きながら、消灯と共に寝てしまいました。

 

 

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ふっと夜中に目を覚ましました。

 

窓の外はまだ夜でした。

深夜2時頃ぐらいだろうと思ってうとうととしていたら、部屋の入り口から誰かが奧に向かって歩いてくるスリッパの音が聞こえました。

ずーり、ずーり、ずーり・・・・

スリッパを引きずって歩く足音です。

 

看護師さんの巡回かな?と思いましたが、看護師さんはいつもパタパタパタとせわしなく歩きます。

入って来た人はゆっくりとした歩調で、

 

ずーり、ずーり、ずーり。

 

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足音が一番奥の窓のそばで一旦止まりました。

私のベッドの真ん前です。

 

止まったかと思ったらすぐに戻って行きます。

ずーり、ずーり、ずーり。

入り口付近まで戻って行きました。

 

すると足音は再び私の方へ向かって歩き始めました。

 

ずーり、ずーり、ずーり。

 

一番奥の窓際まで来てぴたっと止まって、今度は動かなくなりました。

 

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しばらくして私は不思議に思って、カーテンの切れ目を少し開けて窓の方からお向かいさんのベッドまでを見渡しました。

 

 

・・・・誰もいません。

 

 

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 お向かいのおじさんのベッドのカーテンは閉じられています。

 

「ゆーれいさんかな?」

  

 

私は幽霊などは信じる方ですけど、怖いと思うことはあまりないタイプです。

そりゃあ、目を開けたすぐ上に顔があって覗き込まれていたらびっくりするでしょうけど。

幽霊さんがそこら辺を歩いていても、「ふーん、そりゃいるだろうな。」という思いがするだけで恐怖心はあまりありません。

 

 

それから起きていてもつまんないので、耳に嵌めたイヤホンをはめ直し、布団をかぶってまた寝ちゃいました。

朝に目がさめて布団の上に座りながら、『病院はやっぱりいるんだな~』、と感慨深かったです。

 

この話しは私にとって実話ですが、信じる信じないは貴方次第です。

今夜あたり誰かが貴方の家に訪れるかも・・・・

 

 

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