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エアコンをDIYで取り付けるための知識 その11 設置2(最終回)

 

前回の続きです。

 

4.フレア部の接続

 

文章の便宜上説明が後回しになりましたが、室内機側のフレア部接続は、室内機取り付け作業後、配管取り回しの時点で行います。

 

フレア部の接続(ナット締め)は室内機側も室外機側同様の作業を行います。

 

機械の初期不良がない物として、

エアコンのガスが漏れるのはこのフレア部分です。

基本的にきっちりと接続がなされていたらガスが漏れることは無いはずです。

ところが、以下の理由でガスが徐々に漏れていきます。

 

・既定のトルクで締め付けていなかった。(締め付けすぎのフレア部の破損も含む)

・フレア部に傷やゴミが有った。

・接続時に配管の曲げが不十分で、フレア部分に強い負担が加わったままだった。

・設置後、室外機を強引に移動させ、配管やフレア部に強い負担が加わった。

 

だいたいこの4点が主な原因です。

ガスが抜ける速度は、1年で空っぽになるのがあれば、数年かけて徐々に減っていく、というように千差万別。

6-7年ぐらいかけてガスが抜けちゃったなんてのは、設置時にはプロでもほぼ判別出来ません。って言うか設置時のミスなのかどうかも判別出来ません。

 

先日、記述したようにDIYでの設置はガス漏れの保証は受けられませんから、出来る限りガス漏れが起きないように配慮して接続します。

 

フレア部のチェック

銅管がラッパ状になっているフレア部は、室内機・室外機の接点です。

このフレア面に微細な傷があったり、金属粉や砂粒が付いているだけでガス漏れにつながります。

目視でいいですからフレア面のチェックは必ず行います。

 

配管をつなぐ際

配管を接続する際は、ナットの接合部を中心に、管と管が必ず直線状態になるようにしてから接続します。

この時に管が傾いていたり、ずれて余分な力が加わっていたら、必ずガス漏れにつながると考えています。

実証したわけではないので、あくまでも私の考えです。

室内機側の接続分では、曲げ加工が必要な場合が多いので、配管を曲げる時は接続分付近に力が加わらないように配慮して曲げていきます。

 

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室外機側も同様で、予め直線になるように傾いたりしないようにセッティングしてから接続するように心がけています。

接続後に室外機を動かす際にも、配管に負担がかからぬように調整しています。

 

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中古機種も同様です。

 

 

トルク締め 

 フレア部接続は必ず”トルクレンチ”を用いてナットを締め付けます。

トルクレンチは、一定のトルクがかかると、カクン!アゴの部分が動いて既定トルクに達したことを知らせてくれます。

アゴがカクンとなったままでもナットを締め付けることが可能なので、それ以上は絶対に締め付けないようにご注意ください。

 

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室内機側。 トルクレンチとモンキーレンチを使っています。

 

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室外機側。 バルブ部は破損しやすいので、モンキーレンチで動かないよう保持します。

 

 

自信のない方は「ガス漏れ防止剤」の併用もお勧めします。

Amazonで1,368円ほどです。

アサダ RT201B ナイログ青ガス漏れ防止剤(全フロン対応)

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注:製造後10年以上使っていたエアコンは、機械内の配管溶接部が金属疲労や錆などで劣化して割れてしまい、ガス漏れすることがあるので、寿命と考えてください。

 

 

5.真空引き(エアパージ)

全ての配管を設置した後は、真空ポンプで真空引きを行います。

配管内部を真空にするだけでなく、減圧して配管内の水分を蒸発させて排出する目的もあります。(絶対真空では水は-68度で沸騰します。)

 

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真空引きを行う時間はポンプ作動が10分から15分。

真空引き完了後、真空状態が保っているかどうかの確認をします。

マニホールドゲージのバルブを閉じて、ポンプも止めて、5分から10分真空状態を保ちます。

実際の現場ではこの間にテープ巻きとか後片付けをしているので、15分ぐらい放置しています。

 

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これで真空が保てない、針が戻ってくるようであれば、機械の初期不良、配管の損傷(ピンホール)、フレア接続分の不良ということになります。

バルブを開放したら数日もしないうちにガスはなくなってしまいます。

再度フレア接続部などやり直しをします。

それでもダメなら配管不良か機械不良でしょうね。

 

 

プロの方のお話しによると、

「僅かなガス漏れは、真空引き後の確認ではわからない。」

と言われます。

真空引きは機密検査ではないということです。

 

そこで、バルブ解放後に配管のチェックは必ず行います。

真空引きの圧力よりも、バルブ解放後の圧力の方が高いので、こちらの方が確実です。

中性洗剤の溶液をかけるか、「ガス漏れ検知剤」をかけて泡が出てくるかどうか確認します。

 

イチネンTASCO TA434C ガスもれ検知液

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メーカーさんなどは、電子式のガス漏れ検知機を使って確認しますが、素人が買って使うような値段ではないです。

 

で、ここで一つ疑問点。

解説サイトや動画を見ていて、室外機側の接続部でガス漏れテスト行っているシーンは見かけるのですが、室内機側の接続部で行っているのをあまり見たことがない!

室内機側が既に化粧テープを巻かれていたり化粧カバーの中に入っていたりしています。

どうやって確認したんだ!?

と新ためて思うわけです。(-。-;)イイカゲンダナ~

 

 

バルブ開放

真空引きが終わって真空状態が確認出来た後は、バルブを開放してガスを循環させます。

その前に、チャージバルブでサービスポート内の虫ピンを押したままの状態で、ホース類を外してはいけません。

 

真空状態のままで外してしまうと、サービスポートから配管内に空気が瞬時にして入ってしまいます。

  

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チャージバルブのバルブを閉じて虫ピンが押されていない状態にしてから外してもかまわないらしいのですが、念のため室外機バルブを少し開放してガス圧をかけた状態にして、ゲージで圧力がかかっているのを確認してから順次外していってます。

 

 

 

以上、全12回かけたこのシリーズを終わります。

かなり要約して端折って記述してきました。

理解しにくい、わかりにくい箇所も多々有ったと思います。 

ご寛容ください。

 

ありがとうございました。