DIYで取り付けしたら、本当に安くなるのか?
今回の主題です。
今回と次回はシリーズの最も重要な内容の記事です。
エアコンの取付けなんぞに興味の無い人でも、是非とも読んでおいて欲しい内容です。
まず、購入価格比較をしてみましょう。 注:コロナとアイリスオーヤマは除外してます。
家電量販店の店頭で「DIYで取り付けるから。」と言うと露骨に嫌な顔されます。(^^ゞ
が、ここはぐっと我慢して販売価格の内訳を聞くと、前回記事で書いたように、室内機と室外機のみの値段だと言われます。
普通は取付け費は別途表示されています。
具体的にネットに掲載されている値段で計算してみます。(いずれも税込み価格)
ヨドバシカメラの最安エアコンはシャープの6畳用エアコン¥60,340円。
(2019年度モデル、全国送料無料)
これに標準取り付け費¥10,580円を加えると、
合計¥70,920円になりました。
標準取付け費の内訳は、
・冷房能力2.8kwタイプまで。
・配管パイプ(室外機から室内機までのパイプ) 取り付け4m未満まで(露出タイプのみ、たいてい3m)
・室外機設置置用台(プラロック)。
設置場所が平地置きかベランダ置きに限り
他の費用はオプション料金です。
ヨドバシカメラのエアコン設置要領とオプション料金表はこちら。
今の夏シーズンになりますと、店頭だけのキャンペーン価格で取付け費込み¥62,800円とかあるのですが、「取り付け費要らないから幾らになるの?」とか聞いても工事費分を値引きしてくれることはほぼ無く、取付け費込みではない機械の元の値段になります。
では、取付け工事は不要で、機械だけ買ってきて、配管類を自前で揃えたら幾らになるか?。
先月の6月21日に私が実際にホームセンターで備品類を購入した明細が手元にあります。
購入場所はLIXILビバホーム(大阪の店、いずれも四捨五入で税込み)。
2.2kw(6-8畳用)エアコンの備品、ベランダ取付け。
2分3分フレア加工済み配管セット3m ¥3,218円
*配管セットにはパテ、コーテープ、ビニールテープ、ドレン管、壁キャップ、配管固定金具などが入っています。
プラ製エアコン台(プラロック)2個 ¥212円
電源線は手持ちの物があったので同軸三芯2.0sq 4mほど使用 約600円ぐらい
合計¥4,030円(おおよそです)
ヨドバシの取付け費と比べたら、¥6,550円お得。(°∀°)?
だけど、ちょっと待ってください!
レンタルで専用道具を借りてきたら、往復送料を入れると¥4~5000円はします。
僅か1000円ぐらいの差しか出ません!
もし、機械類を自分で揃えたら完全に赤字です。
(ヨドバシのポイント分は別としてお考えください。)
自分で汗水流して頑張って取り付け、レンタル機械の送付の手間、などを考えると
ちっともお得感はありません。
次にAmazon販売価格で比較してみます。(こちらもコロナとアイリスは除外)
2019年7月10日現在、販売されている一番安いエアコンはこれ。
但し、これは2018年製の型落ちモデル。
価格は¥42,203円(税金・送料も入れてます)
ヨドバシと比べると機械本体だけなら¥18,137円安い。
この出品者の方に取付けも依頼すると、¥16,200円と記述されてあります。
ヨドバシの取付け費より高いです。
自分でDIYで取付け多場合と比べて、数千円程度の差が出ます。
では、次にホームセンターのエアコンを例に取り上げてみます。
注:ホームセンターの店頭商品は激安ですが、こちらも型落ちモデルが主流ですし、取扱商品が少ないのでほぼ希望の製品を選択出来ません。
私の住む地域(大阪)のホームセンター、LIXILビバホームで、最安値商品はAmazonと同じ製品・同型の東芝製。
室内機・室外機合わせて¥40,835円。
(プロ会員5%引き、税込み価格)
更に安いですが、輸送は自分で行わなくてはいけません。(;´Д`)
ホームセンターの取付け費は店によって異なりますが、だいたい13,000円から16,000円ぐらい。
こちらもDIYと比べると僅か数千円の差です。
前回書いた、「工事取付けミス、ガス漏れ故障などの保証が受けられない 」と言うリスクを勘案すると、
DIYでの取付けでのメリットはあまり無い。
という結論になります。…(`・д´・ ;)ゴクリ
取付けのコストで数万円の差が出るならまだしも、数千円程度で労力とリスクを背負い込む必要性があるのか。
よくお考えになってから実行に移してください。
ここまで書いて賢明なる読者様はお気づきと思います。
エアコン取付けの下請けを行っている業者の手間賃が非常に少ない。
業者の方は道具類の費用に加えて、営業車の減価償却や、駐車料金などかかってきます。
利益は1台に付き数千円とからしいです。
台数をこなさないと暮らしていけません。
このために様々な問題が出てきました。
多くの方がDIYで取付けしようと考えるきっかけになった事柄です。
次回にエアコン購入3に続きます。